泉州とは、大阪府の南部、大阪湾に面して広がる地域の呼び名で、旧国名「和泉国(いずみのくに)」の別名に由来します。大阪府の統計では、堺市から大阪府の南端の岬町までの13市町が「泉州地域」とされ、人口は約165万人(2026年9月1日現在)です。中国福建省の泉州市とは別の地域です。
「泉州って、大阪のどのあたり?」
大阪の外から来た人や、引っ越しを考えている人から、私がいちばんよく聞かれる質問です。関西国際空港も岸和田のだんじり祭も、泉州という一つの地域の中にあります。
この記事では、泉州の範囲、名前の由来と歴史、市町ごとの人口と公式サイト、暮らしの特徴を、大阪府の統計、市の公表資料、辞典などをもとにまとめました。
この記事のまとめ
- 泉州は、大阪府南部の大阪湾沿いの地域で、旧国名「和泉国」の別名が地域名として残ったものです。
- 大阪府の統計では、泉北地域(堺市・泉大津市・和泉市・高石市・忠岡町)と泉南地域(岸和田市・貝塚市・泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町)の13市町が泉州地域です。
- 泉州地域の人口は1,648,638人(2026年9月1日現在)で、そのうち堺市が799,575人です。
- 716年に河内国の和泉郡・日根郡が分けられて和泉監となり、757年に和泉国が置かれました。国府は現在の和泉市府中町付近にありました。
- 泉州おすすめナビは、13市町のうち堺市を除く12市町を対象にしています。
目次
泉州とはどこ?大阪府の統計で見る泉州地域の範囲
泉州は大阪府南部の大阪湾沿いの地域で、大阪府の統計では、北の堺市から南端の岬町までの13市町が泉州地域とされています。大阪府は統計上、府内を大阪市・北大阪・東大阪・南河内・泉州の5地域に分けています。
大阪府の毎月推計人口では、泉州地域をさらに二つに分けています。
- 泉北地域:堺市、泉大津市、和泉市、高石市、忠岡町
- 泉南地域:岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町
泉州の観光案内サイトを運営する一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローも、同じ13市町を泉州エリアとして紹介しています。
泉州おすすめナビが扱う範囲
泉州おすすめナビは、13市町のうち堺市を除く12市町を対象にしています。政令指定都市の堺市は人口が泉州地域の約半分を占め、お店や施設の数も多いため、ほかの12市町とは分けて考えています。12市町のうち、熊取町・貝塚市・泉佐野市・岸和田市・泉南市・阪南市の6エリアを重点的に取り上げています。
泉州の名前の由来と歴史
泉州という名前は、奈良時代に置かれた「和泉国」の別名です。昔の国名は中国風に一字をとって「〇州」と呼ばれることがあり、和泉国は泉州、紀伊国は紀州と呼ばれました。国としての和泉国はなくなりましたが、泉州という呼び名は地域名としてそのまま残っています。
和泉国のはじまり
和泉国は、757年(天平宝字元年)に置かれた国です。もとは河内国に属していた和泉郡・日根郡が、716年(霊亀2年)に河内国から分けられて「和泉監(いずみげん)」となり、のちにあらためて和泉国となりました。国の役所である国府は和泉郡、現在の和泉市府中町付近にあったとされています。
近代以降の泉州
近代の泉州を代表する産業の一つがタオルです。泉佐野市によると、日本のタオル産業の発祥の地は当時の佐野村(現在の泉佐野市)で、泉州タオルは1887年(明治20年)から作られてきました。
1994年9月4日には、泉州沖約5キロメートルの海上に関西国際空港が開港しました。大阪府の資料では、完全24時間運用の空港とされています。
堺市を除く泉州12市町の人口と公式サイト一覧
泉州おすすめナビが対象とする12市町の人口は、合わせて849,063人(2026年9月1日現在)です。いちばん人口が多いのは岸和田市、いちばん少ないのは田尻町です。各市町の手続きや施設の情報は、表の公式サイトで最新のものを確認できます。
| 市町 | 府の地域区分 | 人口 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| 岸和田市 | 泉南地域 | 184,497人 | 岸和田市公式ウェブサイト |
| 泉大津市 | 泉北地域 | 71,410人 | 泉大津市 |
| 貝塚市 | 泉南地域 | 77,840人 | 貝塚市 |
| 泉佐野市 | 泉南地域 | 100,336人 | 泉佐野市 |
| 和泉市 | 泉北地域 | 180,670人 | 和泉市 |
| 高石市 | 泉北地域 | 53,297人 | 高石市 |
| 泉南市 | 泉南地域 | 55,398人 | 泉南市 |
| 阪南市 | 泉南地域 | 46,929人 | 阪南市 |
| 忠岡町(泉北郡) | 泉北地域 | 15,471人 | 忠岡町 |
| 熊取町(泉南郡) | 泉南地域 | 42,091人 | 熊取町 |
| 田尻町(泉南郡) | 泉南地域 | 8,390人 | 田尻町 |
| 岬町(泉南郡) | 泉南地域 | 12,734人 | 岬町 |
人口は大阪府の毎月推計人口(2026年9月1日現在)によります。同じ資料で、堺市の人口は799,575人、堺市を含む泉州地域13市町の合計は1,648,638人です。
泉州の地形と暮らしの特徴
泉州は、大阪湾と和泉山脈に挟まれた細長い地域です。海沿いに市街地と港があり、内陸に進むと田畑やため池、山すそのまちが広がります。海と山の両方が近いことは、泉州の暮らしの特徴の一つです。
主な鉄道は、大阪湾沿いを走る南海本線と、その内陸側を走るJR阪和線です。どちらの沿線に住むかで、大阪市内への出やすさや、日常の買い物の場所が変わります。駅から離れた住宅地や郊外の大型店もあるため、住む場所によっては車を使う場面が多くなります。
大阪の泉州と中国の泉州市の違い
大阪の泉州と中国の泉州市は、同じ漢字を使う別の地域で、場所も名前の成り立ちも異なります。中国の泉州市は、台湾海峡に面した福建省の都市です。大阪の泉州は、日本の旧国名「和泉国」の別名が地域名として残ったものです。
インターネットで「泉州」を調べると、両方の情報が混ざって出てくることがあります。大阪の泉州について調べるときは、「大阪 泉州」のように地名を一緒に入れると見分けやすくなります。泉州おすすめナビでは、地域を取り違えないよう、記事のタイトルや本文に「大阪府」「大阪・泉州」を添えて書いています。
よくある質問
Q泉州とはどこですか?
泉州とは、大阪府の南部、大阪湾に面した地域です。大阪府の統計では、堺市・泉大津市・和泉市・高石市・忠岡町・岸和田市・貝塚市・泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町の13市町が泉州地域とされています。
Q泉州に堺市は含まれますか?
堺市は泉州地域に含まれます。大阪府の毎月推計人口では、堺市は泉州地域のうち泉北地域に区分されています。なお、泉州おすすめナビは、堺市を除く12市町を対象にしています。
Q泉州の名前の由来は何ですか?
泉州の名前は、旧国名「和泉国」の別名に由来します。716年に河内国の和泉郡・日根郡が分けられて和泉監となり、757年に和泉国が置かれました。国名を一字とって「〇州」と呼ぶ習わしから、和泉国は泉州と呼ばれました。
Q泉州の人口はどれくらいですか?
泉州地域の人口は1,648,638人(2026年9月1日現在)です。大阪府の毎月推計人口によるもので、そのうち堺市が799,575人、堺市を除く12市町が849,063人です。
Q大阪の泉州と中国の泉州市は同じ地域ですか?
大阪の泉州と中国福建省の泉州市は、同じ漢字を使う別の地域で、場所も名前の成り立ちも異なります。大阪の泉州は、旧国名「和泉国」の別名が地域名として残ったものです。
まとめ
泉州とは、大阪府の南部、大阪湾に面した地域の呼び名で、旧国名「和泉国」の別名に由来します。大阪府の統計では堺市から岬町までの13市町が泉州地域で、人口は1,648,638人(2026年9月1日現在)です。
- 範囲:泉北地域5市町と泉南地域8市町の13市町
- 歴史:716年に和泉監、757年に和泉国。1887年に泉州タオル、1994年に関西国際空港
- 暮らし:海と山が近く、主な鉄道は南海本線とJR阪和線。住む場所によっては車が欠かせない
泉州おすすめナビでは、堺市を除く12市町の歴史・名所・暮らしの基礎知識を泉州の地域ガイドにまとめていきます。お店選びの記事は、トップページのジャンルとエリアから探せます。


2018年に東京から熊取町へ移ったとき、私も「泉州」がどこからどこまでを指すのか、はっきりとは知りませんでした。調べてみると、資料によって範囲の書き方が少しずつ違います。この記事では、大阪府の統計がどう区切っているかを先に確かめ、そのうえで泉州おすすめナビが扱う範囲を書き分けています。