泉佐野市とは、大阪府南部の泉州地域にある市で、北西は大阪湾に面して関西国際空港の対岸に位置し、南東は和泉山脈の分水界を境に和歌山県と接する、南北に細長い市です。人口は100,336人(大阪府毎月推計人口、2026年9月1日現在)です。約800年前の九条家の荘園「日根荘」を伝えるストーリーをはじめ、泉佐野市が認定を受けた日本遺産は3つあり、国宝の慈眼院多宝塔、修験道の霊場の犬鳴山、関西国際空港の対岸のりんくうタウンがあります。大阪府泉佐野市は、市が泉州タオル発祥の地と紹介している市でもあります。
「泉佐野市って、関西空港の近くというのは知っているけれど、どんな市? 何で有名なの?」
初めて泉佐野市を調べると、まず浮かぶ疑問です。市の公式サイトでは、市の概要・日本遺産・観光・特産品の情報が別々のページにあり、全体をつかむには何ページも行き来することになります。
この記事では、位置と人口、交通と暮らし、歴史、日本遺産と文化財、名所、特産品・ふるさと納税・祭り・市のシンボルを、泉佐野市・大阪府・文化庁・総務省などの公式資料と泉佐野市観光協会の案内(2026年10月11日確認)で整理しました。大阪府泉州地域の中での位置は、大阪府泉州地域の範囲と市町の一覧で紹介しています。
この記事のまとめ
- 大阪府南部の泉州地域にある市で、北西は大阪湾に面して関西国際空港の対岸に位置し、南東は和泉山脈を境に和歌山県と接する、南北に細長い市です。
- 人口は100,336人、世帯数は46,504世帯(大阪府毎月推計人口、2026年9月1日現在)、面積は約56.50km²(泉佐野市「泉佐野市の概要」)です。
- 南海本線・南海空港線と、JR阪和線などJRの路線が通ります。南海の泉佐野駅は南海線と空港線の駅で、りんくうタウン駅には南海とJRの両方の駅があります。
- 約800年前は市域の大部分が九条家の荘園「日根荘」でした。江戸時代は佐野の廻船業が栄え、1948年に佐野町が市制を施行して泉佐野市になりました。
- 市内には3つの日本遺産があり、国宝の慈眼院多宝塔、国の史跡の日根荘遺跡、修験道の霊場の犬鳴山、関西国際空港の対岸のりんくうタウンがあります。
- 大阪府泉佐野市は、市が泉州タオル発祥の地と紹介しています。総務省の調査では、令和7年度(2025年度)のふるさと納税の受入額は230億3,900万円でした。10月には秋まつりがあります。
目次
泉佐野市はどこ?大阪府泉佐野市の位置・面積・人口
泉佐野市は大阪府南部の泉州地域にある市で、大阪市と和歌山市のほぼ中間に位置します。面積は約56.50km²(泉佐野市「泉佐野市の概要」)、人口は100,336人、世帯数は46,504世帯です(大阪府毎月推計人口、2026年9月1日現在)。
大阪湾から和泉山脈まで、南北に細長い市
市域は南北に細長い形です。北西は大阪湾に面し、北東は貝塚市・熊取町、南西は田尻町・泉南市と接し、南東は和泉山脈の分水界を境に和歌山県と接しています(泉佐野市「第1章 泉佐野市の現状と課題」)。南西で接する田尻町は、関西国際空港の島の中央部(泉州空港中)も町域にもつ町で、田尻町の歴史と名所の記事で紹介しています。
2026年10月には、泉佐野市と泉南市が、合併の可能性を探る研究会の設置を阪南市・熊取町に提案しました。経緯と2026年10月13日時点の状況は、泉佐野市・泉南市の合併とは?大阪・泉州南部の合併話をやさしく解説にまとめています。
市は地形を沿岸部・内陸部・山間部に分けて説明しています。沿岸部から内陸にかけて市街地が広がり、内陸には農地、丘陵・山間部には里山と森林があります(泉佐野市「泉佐野市の概況(1)位置及び地勢」)。
背後の和泉山脈の一部は金剛生駒紀泉国定公園に指定されています。気候は瀬戸内式気候で温暖で、降水量は比較的少ないと市は説明しています(泉佐野市「泉佐野市の概要」)。市の資料では、大阪都心から約30〜40km、南海本線・JR阪和線で約30分の距離です(泉佐野市「第1章 泉佐野市の現状と課題」)。
海側のりんくうタウンについて、市は「関西国際空港の対岸に位置し、泉佐野市・田尻町・泉南市にまたがる南北約8km」の地区と説明しています(泉佐野市「関西国際空港(KIX)、りんくうタウンなどの賑わい」)。空港島には、大阪府泉佐野市泉州空港北という地名があります(財務省 税関「関西空港税関支署」)。
市名「泉佐野」の由来
市によると、泉佐野の名前は、中世から使われてきた村名「佐野」に、旧国名「和泉」を付けたものです。伝承では、「狭い原野」を意味する「狭野」が「佐野」に転じたとされています(泉佐野市「泉佐野市の概要」)。
人口は約10万人:府の推計と市の概要
泉佐野市の人口は約10万人です。基準日がはっきりしている府の推計と、市の概要の数字を並べると次のとおりです。
| 資料 | 基準日 | 人口 | 世帯数 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 大阪府毎月推計人口 | 2026年9月1日現在 | 100,336人(男47,971人・女52,365人) | 46,504世帯 | 大阪府 |
| 泉佐野市「泉佐野市の概要」 | 記載なし | 約10万人 | 約5万世帯 | 泉佐野市 |
市の概要の数字には基準日が書かれていないので、いまの規模は基準日のはっきりした府の推計人口で見るのが確実です。府の推計人口は毎月更新されます(大阪府「大阪府の毎月推計人口」)。
泉佐野市の交通と暮らし:南海・JR・関西国際空港の対岸のまち
泉佐野市には南海本線と南海空港線、JR阪和線などJRの路線が通ります。南海の泉佐野駅は南海線と空港線の駅で、りんくうタウン駅には南海とJRの両方の駅があります。市役所は大阪府泉佐野市市場東1丁目1番1号にあります。
鉄道は南海とJRの2社
市内の駅と所在地は、各鉄道会社の駅案内では次のとおりです。
| 駅 | 路線 | 所在地 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 鶴原 | 南海線 | 泉佐野市鶴原一丁目 | 南海電鉄 |
| 井原里 | 南海線 | 泉佐野市下瓦屋一丁目 | 南海電鉄 |
| 泉佐野 | 南海線・空港線 | 泉佐野市上町三丁目 | 南海電鉄 |
| 羽倉崎 | 南海線 | 泉佐野市羽倉崎一丁目 | 南海電鉄 |
| りんくうタウン(南海) | 南海空港線 | 泉佐野市りんくう往来北1番 | 南海電鉄 |
| 東佐野 | JR | 泉佐野市泉ヶ丘1丁目 | JRおでかけネット |
| 日根野 | JR | 泉佐野市日根野4035 | JRおでかけネット |
| 長滝 | JR | 泉佐野市長滝1141 | JRおでかけネット |
| りんくうタウン(JR) | JR | 泉佐野市りんくう往来北1番地 | JRおでかけネット |
JRおでかけネットの駅ページには路線名が書かれていないため、JRの駅は路線名を省いています。りんくうタウン駅は、南海とJRの両方が使う駅です。JRの熊取駅は、駅名のとおり隣の熊取町(大久保中1丁目)にあります(JRおでかけネット「熊取駅」)。
市役所とアクセス
泉佐野市役所の所在地は、〒598-8550 大阪府泉佐野市市場東1丁目1番1号です。開庁時間は月曜〜金曜の8:45〜17:15(祝休日・年末年始を除く)で、戸籍の届出の一部は時間外も受け付けています(泉佐野市「泉佐野市役所へお越しのみなさんへ」、2026年10月11日確認)。
市の案内では、南海「泉佐野」駅から徒歩20分、JR「熊取」駅から徒歩20分で、コミュニティバス北回りの「泉佐野市役所前」で降りればすぐです(泉佐野市「アクセスマップ」、2026年10月11日確認)。
関西国際空港の対岸のまち
関西国際空港は1994年9月4日に開港した空港で、大阪府の泉州沖約5kmの海上にあります(大阪府「関空の概要・経緯・基本情報」)。
市は、関西国際空港の開港などで人口が増え、商業・サービス業が盛んになったと説明しています。商・工・農・漁業がバランスよく発展してきた市で、「世界と日本を結ぶ玄関都市」をめざしています(泉佐野市「泉佐野市の概要」)。
泉佐野市でかかりつけの歯医者を探すときは、泉佐野市の歯医者おすすめ5選|ストレスなく通える歯科医院で、私が10年近く通っている歯科医院と、口コミと公式サイトで調べた4院を紹介しています。
泉佐野市の歴史:中世の荘園「日根荘」から佐野の廻船、市制施行まで
泉佐野市の市域の大部分は、約800年前には九条家の荘園「日根荘」でした。江戸時代は佐野の町場で廻船業と漁業が栄え、昭和23年(1948年)4月1日に佐野町が市制を施行して泉佐野市になりました。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1234年 | 九条家の荘園「日根荘」が成立する |
| 1309年 | 土地調査の際に二枚の絵図がつくられる(宮内庁書陵部所蔵) |
| 1501年 | 領主の九条政基が入山田村(いまの大木地区)の長福寺に4年間滞在し、村の暮らしを日記「政基公旅引付」に記す |
| 15世紀末ごろ | 佐野町場がすでに町として機能し、泉南地域の経済・流通の拠点だった |
| 江戸時代 | 廻船業と漁業が発展し、豪商の食野家・唐金家が活躍する |
| 明治20年(1887年) | 佐野村の里井圓治朗がタオルのパイルの織り方に成功する |
| 1948年 | 4月1日に佐野町が市制を施行し、泉佐野市になる |
| 1954年 | 南中通村・日根野村・長滝村・上之郷村・大土村の5か村と合併し、いまの市域になる |
| 1994年 | 9月4日に関西国際空港が開港する |
| 1998年 | 12月8日に日根荘遺跡が国の史跡に指定される |
| 2019年 | 5月20日に「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち―中世日根荘の風景―」が日本遺産に認定される |
| 2020年度(令和2年度) | 北前船のストーリーに泉佐野市が追加認定され、「葛城修験」のストーリーも認定されて、市内の日本遺産は3件になる |
年表は泉佐野市「日本遺産『日根荘』構成文化財追加認定」、日本遺産ポータル「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち」、泉佐野市「歴史あるまち」、泉佐野市観光協会「泉州タオル」、泉佐野市「泉佐野市の概要」、大阪府「関空の概要・経緯・基本情報」、文化遺産オンライン「日根荘遺跡」、日本遺産ポータル「令和元年度の日本遺産が認定されました」、泉佐野市の日本遺産のページ(2024年7月5日更新)をもとに、大阪府泉佐野市の歩みをまとめました。
中世の荘園「日根荘」と九条政基の「政基公旅引付」
日本遺産ポータルによると、約800年前、いまの泉佐野市域の大部分は九条家の荘園「日根荘」でした。市のページは、日根荘の範囲が現在の市域すべてに及んだと説明しています。
領主の九条政基は1501年から4年間、入山田村(いまの大木地区)の長福寺に滞在し、村の暮らしや祭り、芸能、雨乞いのようすを日記「政基公旅引付」に書き残しました。1309年につくられた二枚の絵図(宮内庁書陵部所蔵)には水路・ため池・寺社が描かれ、その多くがいまも残っています(日本遺産ポータル「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち」)。絵図に描かれた井川水路は、全長約2.75km・高度差約3mの水路です(泉佐野市「日本遺産『日根荘』構成文化財追加認定」)。
日根荘遺跡は、1998年12月8日に国の史跡に指定されました。所在地は大阪府泉佐野市大木・日根野です(文化遺産オンライン「日根荘遺跡」)。日根荘遺跡のうち「土丸・雨山城跡」は、熊取町の歴史・名所の記事でも紹介しています。
佐野の町場と廻船:食野家・唐金家といろは蔵
市によると、佐野町場は15世紀末ごろにはすでに町として機能し、泉南地域の経済・流通の拠点でした。江戸時代には廻船業と漁業が発展し、豪商の食野家・唐金家は瀬戸内沿岸や東北地方と交易したといわれています。
町には廻船問屋や商人の蔵「いろは蔵」が10棟ほど残り、江戸中期の町屋の旧新川家住宅は「泉佐野ふるさと町屋館」になっています(泉佐野市「歴史あるまち」)。
市制施行と5か村の合併
昭和23年(1948年)4月1日、佐野町が市制を施行して泉佐野市になりました。昭和29年(1954年)には南中通村・日根野村・長滝村・上之郷村・大土村の5か村と合併し、いまの市域になりました。平成6年(1994年)9月には関西国際空港が開港しています(泉佐野市「泉佐野市の概要」)。
泉佐野市の3つの日本遺産と文化財:日根荘・葛城修験・北前船
泉佐野市には3つの日本遺産があります。市だけで申請した中世日根荘のストーリー(令和元年度)、葛城の峰々の修験道を伝える「葛城修験」(令和2年度)、令和2年度(2020年)に泉佐野市が追加認定された北前船のストーリーです。文化財では、市は慈眼院多宝塔を市内で唯一の国宝と紹介しています。
3つの日本遺産
| ストーリー名 | 認定 | 型 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 旅引付と二枚の絵図が伝えるまち―中世日根荘の風景― | 令和元年(2019年)5月20日 | 地域型(泉佐野市のみ) | 九条政基の日記「政基公旅引付」と二枚の絵図が伝える荘園の風景 | 日本遺産ポータル |
| 「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地- | 令和2年度 | シリアル型 | 和泉山脈・金剛山地の葛城の峰々、役行者、法華経28品の経塚。犬鳴山七宝瀧寺が登場する | 日本遺産ポータル |
| 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~ | 令和2年度(2020年)に泉佐野市が追加認定 | シリアル型 | 北前船の寄港地・船主集落 | 日本遺産ポータル |
型と認定年度は、泉佐野市の日本遺産のページ(2024年7月5日更新)によります。日本遺産ポータルの葛城修験のページには、犬鳴山七宝瀧寺(泉佐野市)での1日修験体験や、泉佐野市の豪農・奥家に伝わる関連資料が書かれています。
日根荘のストーリーの構成文化財として、市の一覧には、日根荘遺跡(国史跡)、日根荘大木の農村景観(重要文化的景観)、犬鳴山(府名勝)、慈眼院多宝塔・金堂、日根神社まくらまつり、大木火走神社秋祭りの担いダンジリ行事などが挙がっています(泉佐野市「日本遺産『日根荘』構成文化財追加認定」)。2024年7月更新の市のページでは、船岡山と葛葉井の淵が構成文化財に加わったと書かれています。葛葉井の淵は「長滝」の地名の由来とする文書が九条家文書に残る場所と、市は紹介しています。
国宝の慈眼院多宝塔と主な指定文化財
- 慈眼院多宝塔(大阪府泉佐野市日根野):国宝。明治36年(1903年)4月15日に重要文化財、昭和28年(1953年)11月14日に国宝に指定されました。鎌倉前期の1271年の建物で、三間多宝塔・檜皮葺です(文化遺産オンライン「慈眼院多宝塔」)。市は「日本三名塔のひとつ」と紹介しています。
- 慈眼院金堂(大阪府泉佐野市日根野):重要文化財。明治36年(1903年)4月15日指定です(文化遺産オンライン「慈眼院金堂」)。
- 火走神社摂社幸神社本殿(大阪府泉佐野市大木):重要文化財。平成5年(1993年)8月17日指定です(文化遺産オンライン「火走神社摂社幸神社本殿」)。2022年2月更新の市のページで日根荘の構成文化財に加わった「火走神社本殿」とは別の建物です。
- 日根神社の本殿と摂社比売神社:大阪府の指定文化財です(国の指定ではありません)(泉佐野市「歴史あるまち」)。
拝観の方法や料金は、公式資料で確認できていません。訪ねる前に、寺社か市へ問い合わせてください。
泉佐野市を含む大阪・泉州の国宝・重要文化財と日本遺産の一覧は、大阪・泉州の重要文化財と国宝一覧にまとめています。
泉佐野市の名所:犬鳴山・日根神社・りんくうタウン
泉佐野市の主な名所は、山側では修験道の霊場の犬鳴山と、中世に樫井川流域の総社だった日根神社、海側ではりんくうタウンとりんくう公園、マーブルビーチです。佐野漁港の水産物を売る泉佐野漁協青空市場もあります。
犬鳴山(修験道の霊場と温泉郷)
泉佐野市観光協会によると、犬鳴山は役行者が開いたとされる修験道の霊場で、大峯山より6年早い開山といわれています。山の名は、猟師の犬が大蛇から主人を守ったという義犬の伝説に由来するとされています。大小48の滝があり、行者の滝が知られています(泉佐野市観光協会「犬鳴山」)。
麓は七宝瀧寺の門前町で、いまは「犬鳴温泉郷」と呼ばれています。市は、府内では珍しく温泉郷がある場所と紹介しています。犬鳴山は大阪府の名勝で、日根荘の日本遺産の構成文化財でもあります(泉佐野市「日本遺産『日根荘』構成文化財追加認定」)。
日根神社と慈眼院(日根野)
日根神社は式内社で、中世には樫井川流域の総社でした。旧称は大井関大明神で、例祭の「まくら祭り」は毎年5月に行われます。本殿と摂社比売神社は大阪府の指定文化財です(泉佐野市観光協会「日根神社」)。同じ日根野には、国宝の多宝塔がある慈眼院があります。
りんくうタウンと海側の名所
りんくうタウンは関西国際空港の対岸にあり、泉佐野市・田尻町・泉南市にまたがる地区です。市のページでは、海側の名所を次のように紹介しています(泉佐野市「りんくうタウン」)。
- りんくうゲートタワービル:高さ256m、56階のビル
- りんくう公園:空港の対岸にあり、太鼓橋からの夕景と円形噴水「四季の泉」がある
- マーブルビーチ:大理石の海岸で全長約2.8km。日本の夕日百選に選ばれている
- りんくうプレミアム・アウトレット:りんくうタウンにある商業施設
泉佐野漁協青空市場
泉佐野漁協青空市場は、泉佐野漁業協同組合が運営する市場です。朝に水揚げされたシャコ・ガッチョ・ワタリガニなどを売り、土日祝には「海鮮焼市場」もあります。南海泉佐野駅から徒歩約15分です(泉佐野市観光協会「泉佐野漁協青空市場」、2026年10月11日確認)。営業時間と定休日は、訪ねる前に観光協会のページと現地の案内で確かめてください。
名所ごとの最寄り駅・利用時間・休み・駐車場は、泉佐野市の観光スポットの行き方と駐車場で、エリア別にまとめています。
大阪府泉佐野市の有名なもの:泉州タオル・水なす・ふるさと納税・祭り・市のシンボル
大阪府泉佐野市で有名なものは、市が発祥の地と紹介する泉州タオル、水なす・泉州玉ねぎ・松波キャベツなどの農産物、泉だこ・ワタリガニ・がっちょなどの水産物です。総務省の調査では、令和7年度(2025年度)のふるさと納税の受入額は230億3,900万円でした。10月には秋まつりがあります。
大阪府泉佐野市と泉州タオル
泉佐野市観光協会によると、明治18年に大阪の新井末吉が佐野村の里井圓治朗にタオル製織の研究を勧め、明治20年(1887年)にパイルの織り方に成功しました。大阪府の泉州タオルの産地は、泉佐野市・熊取町・泉南市です(泉佐野市観光協会「泉州タオル」)。
大阪府泉佐野市について、市は「タオル発祥の地」と紹介し、後晒し製法と、泉佐野駅前の泉州タオル館を挙げています(泉佐野市「産業特産品(タオル、地酒)」)。市の同じページでは、市内の酒蔵の地酒も特産品として紹介されています。泉佐野市以外の産地も含めた大阪・泉州全体の特産品は、泉州の特産品一覧で紹介しています。
水なす・玉ねぎ・泉だこ:農水産物
市によると、大阪・泉州の特産の泉州玉ねぎは、明治時代に裏作として始まりました。水なすは平安時代までさかのぼるともいわれ、市は大阪・泉州の水なすを「泉州の土壌でしか育たない」と紹介しています。冬キャベツは松波という品種が中心です(泉佐野市「農産物(玉ねぎ、水なす、キャベツ)」)。
水産物では、泉だこ・シャコ・ワタリガニ・がっちょを市は挙げています。市は佐野漁港を「大阪府下で1、2を争う漁獲量」の漁港と紹介し、青空市場へ直送していると説明しています(泉佐野市「水産物」)。
ふるさと納税の受入額
総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」によると、令和7年度(2025年度)の泉佐野市の受入額は230億3,900万円、1,351,688件で、全国の市区町村で最も多い額でした(総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」)。市長のコメントでは、令和元年度以来、6年ぶりの全国1位としています(泉佐野市「市長コメント(2026年7月31日)」)。受入額と順位は年度ごとに変わります。
秋まつりと日根神社のまくら祭り(時期と調べ方)
- 秋まつり:毎年10月。泉佐野市観光協会の紹介では、曳きだんじり15台、子供だんじり2台、やぐら2台、大木地区の担いだんじり3台の合計22台が出ます。観光協会は、岡本のやぐらを、やぐらが出る地域の北限と紹介しています(泉佐野市観光協会「秋まつり(だんじり、やぐら、担いだんじり)」)。
- 日根神社のまくら祭り:毎年5月(泉佐野市観光協会「日根神社」)。
その年の日程は、泉佐野市観光協会の各ページで確かめてください。
市章・市の花・市の木・市の鳥
- 市章:昭和23年4月1日(市制施行の日)に制定。市民公募で選ばれた案で、「サノ」を末広形に図案化しています。
- 市の花:ささゆり(昭和51年5月22日、公募で制定)
- 市の木:いちょう(昭和51年5月22日、公募で制定)
- 市の鳥:ルリビタキ(平成30年4月1日、市民投票で制定)
市章とシンボルの説明は、泉佐野市「泉佐野市の概要」によります。
よくある質問
Q泉佐野市とはどんな市ですか?
泉佐野市とは、大阪府南部の泉州地域にある市で、北西は大阪湾に面して関西国際空港の対岸に位置し、南東は和泉山脈を境に和歌山県と接しています。人口は100,336人(大阪府毎月推計人口、2026年9月1日現在)です。中世の荘園「日根荘」を伝えるストーリーなど3つの日本遺産と、国宝の慈眼院多宝塔があります。
Q泉佐野市の人口は何人ですか?
泉佐野市の人口は、大阪府毎月推計人口で100,336人、世帯数は46,504世帯(2026年9月1日現在)です。市の「泉佐野市の概要」では約10万人と紹介されていますが、基準日は書かれていません。
Q泉佐野市は何で有名ですか?
大阪府泉佐野市で有名なものは、中世の荘園「日根荘」と九条政基の日記「政基公旅引付」、国宝の慈眼院多宝塔、修験道の霊場の犬鳴山、関西国際空港の対岸のりんくうタウンです。市内には日根荘・葛城修験・北前船の3つの日本遺産があります。総務省の調査では、令和7年度(2025年度)のふるさと納税の受入額は230億3,900万円でした。
Q泉佐野市と言えば何ですか?
大阪府泉佐野市と言えば、市が発祥の地と紹介する泉州タオルです。泉佐野市観光協会は、明治20年(1887年)に佐野村の里井圓治朗がパイルの織り方に成功したと紹介しています。農産物では水なす・玉ねぎ、水産物では泉だこ・ワタリガニ・がっちょが特産です。
Q泉佐野市はどこにありますか?
泉佐野市は、大阪府南部の泉州地域にある市で、大阪市と和歌山市のほぼ中間に位置します。北西は大阪湾に面し、北東は貝塚市・熊取町、南西は田尻町・泉南市と接し、南東は和泉山脈の分水界を境に和歌山県と接しています。
まとめ
泉佐野市とは、大阪府南部の泉州地域にある人口100,336人(大阪府毎月推計人口、2026年9月1日現在)の市で、海側には関西国際空港の対岸のりんくうタウン、山側には中世の荘園「日根荘」の風景と犬鳴山が残る市です。
- 位置:北西は大阪湾、南東は和泉山脈を境に和歌山県と接する、南北に細長い市
- 人口:100,336人(府の推計)。市の概要の「約10万人」は基準日が書かれていない
- 交通と暮らし:南海本線・南海空港線と、JR阪和線などJRの路線が通る。南海の泉佐野駅は南海線と空港線の駅
- 歴史:市域の大部分が九条家の荘園「日根荘」だった。江戸時代は佐野の廻船業が栄え、1948年に市制施行
- 日本遺産と文化財:日根荘・葛城修験・北前船の3つの日本遺産、国宝の慈眼院多宝塔
- 名所:犬鳴山、日根神社、りんくうタウン、りんくう公園、マーブルビーチ
- 特産・祭り・シンボル:泉州タオル(市は大阪府泉佐野市をタオル発祥の地と紹介)、水なす、泉だこ、10月の秋まつり、市の花ささゆり
泉佐野市と北東で接する熊取町と貝塚市は、それぞれ熊取町の歴史・名所、貝塚市の名前の由来・歴史・名所の記事で紹介しています。大阪・泉州のほかの市町の歴史・名所は泉州の地域ガイドにまとめていきます。お店選びの記事は、トップページのジャンルとエリアからたどれます。
出典・参考資料
- 泉佐野市「泉佐野市の概要」
- 泉佐野市「第1章 泉佐野市の現状と課題」
- 泉佐野市「泉佐野市の概況(1)位置及び地勢」
- 大阪府「大阪府毎月推計人口(令和8年9月1日現在)」
- 大阪府「大阪府の毎月推計人口」
- 泉佐野市「関西国際空港(KIX)、りんくうタウンなどの賑わい」
- 財務省 税関「関西空港税関支署」
- 南海電鉄「鶴原駅」
- 南海電鉄「井原里駅」
- 南海電鉄「泉佐野駅」
- 南海電鉄「羽倉崎駅」
- 南海電鉄「りんくうタウン駅」
- JRおでかけネット「東佐野駅」
- JRおでかけネット「日根野駅」
- JRおでかけネット「長滝駅」
- JRおでかけネット「りんくうタウン駅」
- JRおでかけネット「熊取駅」
- 泉佐野市「泉佐野市役所へお越しのみなさんへ」
- 泉佐野市「アクセスマップ」
- 大阪府「関空の概要・経緯・基本情報」
- 泉佐野市「歴史あるまち」
- 文化遺産オンライン「日根荘遺跡」
- 日本遺産ポータル「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち―中世日根荘の風景―」
- 日本遺産ポータル「令和元年度の日本遺産が認定されました」
- 日本遺産ポータル「「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地-」
- 日本遺産ポータル「祝 日本遺産に石川県白山市、石川県志賀町、大阪府泉佐野市が追加認定!」
- 泉佐野市の日本遺産のページ(船岡山・葛葉井の淵の追加認定、2024年7月5日更新)
- 泉佐野市「日本遺産『日根荘』構成文化財追加認定」
- 文化遺産オンライン「慈眼院多宝塔」
- 文化遺産オンライン「慈眼院金堂」
- 文化遺産オンライン「火走神社摂社幸神社本殿」
- 泉佐野市観光協会「犬鳴山」
- 泉佐野市観光協会「日根神社」
- 泉佐野市「りんくうタウン」
- 泉佐野市観光協会「泉佐野漁協青空市場」
- 泉佐野市観光協会「泉州タオル」(大阪府)
- 泉佐野市「産業特産品(タオル、地酒)」
- 泉佐野市「農産物(玉ねぎ、水なす、キャベツ)」
- 泉佐野市「水産物」
- 総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」
- 泉佐野市「市長コメント(2026年7月31日)」
- 泉佐野市観光協会「秋まつり(だんじり、やぐら、担いだんじり)」
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泉佐野市の都市計画の資料で市域の形を確かめると、市域は南北に細長く、北西は大阪湾、南東は和泉山脈の分水界を境に和歌山県と接していました。海側には関西国際空港の対岸のりんくうタウンが、山側には修験道の霊場の犬鳴山があります。私なら、泉佐野市の行き先を調べるときは、まずそこが海側・内陸・山側のどこにあるかを確かめます。市は市域を沿岸部・内陸部・山間部に分けて説明していて、同じ市内でも、市街地・農地・里山と森林で土地の使われ方が大きく違うからです。